ぴっぴ倶楽部

めんどくさがらずに書きます(めんどくさい)

沖縄の学生がカメラマンとして、フランスのバンドSPORTとヨーロッパを廻ったレポ その1

SPORT Fluff Fest

自己紹介
 はじめましての方は、はじめまして!「こへぴっぴ」という者です。今回は、少しイキった写真と共に、イキったタイトルの記事を書いたので、自己紹介から始めてみました、こんにちは!沖縄生まれ沖縄育ち、性格はそんなに明るくないイケメンの部類の大学院生です、こんにちはっ!!!これから、カメラマンとして、上の写真のフランスのバンドとヨーロッパツアー廻ったよっていう、なんかそういう話を始めるので、よろしくお願いします(カッコイイ)!!!本編はこんなテンション高くないです!!!ちなみに、全部で3部くらいになりますので気長にお楽しみを!映像(スゴくカッコイイ)もあるよ!!!!!



SPORTヨーロッパツアーに向けて

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 2016年8月の中旬から末にかけて、SPORTというフランスのリヨンを拠点に活動するバンドのヨーロッパツアーに帯同してきた。僕がこのバンドを知ったのは、Youtubeで観たライブ映像がキッカケで、この2年くらいは「これでもか!」というくらいにひたすらSPORTを聴き続けた。そうしてるうちに、去年の2月に行われたドイツツアーにも観に行くほど好きなバンドになったし、このバンドのお陰で、今まで聴いてこなかったバンドも聴くようにもなった。つまり、僕にとってはすごく重要なバンドSPORT。多分イントロクイズしたら日本では誰にも負けない(と思ったけど、半々の割合でSPORTの曲と曲名が一致してないから無理だわ)。


(この映像一発で完全にヤラれた。ジャンルはザックリ言うとIndie Punkとか90's emoらへん。音源などはコチラからフリーダウンロードも出来ます→ https://sport.bandcamp.com/album/colors

 

 今回彼らがブラジルのBETTER LEAVE TOWNというバンドと一緒にヨーロッパツアーをするということを知り、居ても立ってもいられず、自分から「ツアービデオを撮るから、帯同させて欲しい」という旨のメールを送った。ツアーのことを知ったのが大分遅かったため、出発2週間前くらいの連絡になり、少し不安だった。しかし、Gt.&Vo. のNicoが丁寧に対応してくれて、わりと感触も良く安心した。ただし、バンの定員が埋まっているとの事だったので、定員が空く最後の5公演から参加することに。さすがに5公演のためにヨーロッパに行くのも勿体無い気がしたから、前後で日程を延ばし、SPORTも出演するカールスルーエのNEW NOISE FESTIVALに自分で行くことと、ツアー終了後にプラハで少し滞在することに決めた。

Sport ツアー(ヨーロッパツアーのフライヤー。僕がバンドと廻ったのは、フランクフルト→ベルリン→ポズナンヴロツワフプラハの5箇所。)


※ヨーロッパでの日程
19日フランクフルト着
20日NEW NOISE FESTIVAL(カールスルーエ
21〜22日マンハイム
23日フランクフルト公演でSPORTと合流。ここから本格的にツアー参加。
24日ベルリン公演
25日ポーランド ポズナン公演
26日ポーランド ヴロツワフ公演
27日チェコ プラハツアー最終公演
28日〜30日プラハ滞在
31日沖縄へのフライト

 

  割りとすんなり行ったようにも思えるけど、最終の返事が来たのは僕が出発を予定していた日の1週間前くらいだったし、そこから飛行機のチケットも取ったりしたから大分急だった...。それにしても、海外の飛行機は直前でも何故か安く取れるので助かる。ちなみに僕はこのサイトからチケット探しました→ https://www.skyscanner.jp/

(こういう、出来るだけお金かけないで旅行する方法みたいなのも後々まとめますね。)


ドイツ着
 とりあえず、沖縄→香港→フランクフルトのルートで無事安めの航空券を取ることが出来た。乗り換え待ち時間含めて20時間に及ぶ恐怖のフライト後(基本的に飛行機が怖い)、ドイツに到着!

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いきなり、空港からフランクフルト本駅に向かうチケットを買い間違えるという失態を犯しつつも、なんとかドイツで使えるスマホSIMカードをゲットし、格安バスにてNEW NOISE FESTIVALが行われるカールスルーエに向かう...。この日は予約していたユースホステルのドミトリーで宿泊した。夕飯は、ドイツにやたらたくさんあるケバブ屋で済ませる。安くてそれなりに美味しいし、量も多いから貧乏旅行にはオススメ。

 

 

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カールスルーエでフタ付きの缶オランジーナを見つけて、微妙にテンションが上がってしまった成人男性)



NEW NOISE FESTIVAL
 このフライヤーが今回のNEW NOISE FESTIVALのもの。パンクやハードコア系のバンドを中心としたメンツで、もちろんSPORTもいます。今年ジャパンツアーをして沖縄にも来てくれたThe Tidal Sleepがいたのも個人的にはポイントでした。

NEW NOISE FESTIVAL #11NEW NOISE FESTIVALの会場は、倉庫のような建物がポツポツとあるような場所で、大きいステージのあるエリアと、フロアライブエリア、そしてバーでの3ステージでまわっていた。


 会場に早めに着いてしまった僕は、知り合いもいないし、周りを見ても一人で来てるのは、僕とメタル好きそうなナードくらいで、ライブが始まるまでの間完全に暇を持て余していた。しかたがないので、ポップパンクのファンらしき10数人くらいのギャルズを眺めて、時間を潰すなどをした。やっぱりSTATE CHAMPS、ROAM、AS IT ISあたりのポップパンクバンドは日本で言う、「キッズ」みたいな女の子達のファンが多いみたいで、これまた日本のキッズと同じように、派手髪、短パン、バンドTシャツな出で立ちだったのがちょっと面白かった。日本もドイツもあまり変わらない。そうしているうちに、ポップパンク好きそうなちょっと控えめの男の子二人組が、ギャルズの子に「あ~!AS IT ISのTシャツだ〜!私も着てるよ♡今日AS IT ISのTシャツ着てる子少ないよね〜!!!(泣」みたいな感じで声かけられてドギマギしているのを見て、この日までAS IT ISをちゃんと聴いてこなかった自分を殴りたくなった。あと、STATE CHAMPSは修学旅行みたいなデカいバスで乗り付けてきてて、なんか強かった。

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(NEW NOISE FESTIVALフロアライブエリアの前。あんまり天気は良くなくて、ちょいちょい雨が降っていた。)


フロアライブが最高!
 NEW NOISE FESTIVAL、僕的にはフロアライブエリアが最高でした。このエリアはザックリ言うと、大きい倉庫に機材持ち込んでライブしているっていう感じで、他のステージよりもDIY色が強かった。ステージもないうえに、普段ライブするところじゃない場所でのライブって、なんか凄く好きなんですよね...。それに、日本だとこんな大きい空間でのフロアライブなんてめったにないだろうし(沖縄しか知らないけど)、そこに数百人とかお客さんがいるのが面白かったり、照明がやたら良かったり、観たいバンドが固まっていたりしたので、ほとんどこのエリアにいました。一応、ライブ映像を撮っている身というのもあって、よくYoutubeで色んなバンドのライブ映像を観たりしているのだけれど、「うわーこんなフロアライブとか最高だろな〜!海外でライブ観てぃ〜!!!」と思っていたものが、今まさに目の前で起こっているという感じで、完全に雰囲気だけでも最高な気分。

NEW NOISE

NEW NOISE

NEW NOISE



雰囲気が伝わりやすいように、広角で撮った動画も貼っておきますね。SUCH GOLD思ってたよりも硬派な感じで、格好良かった...。




ラドラー(途中からラドラー飲んで優勝しちゃった成人男性 ※ラドラーとはビールとレモネード1:1で割ったドイツのビールのお酒、フルーティーで非常に飲みやすい。)



SPORTと再会
 無事、SPORTのメンバーともこの会場で再開することが出来た。でも、みんな長時間の移動で疲れていたのか、それほど元気がなく「僕は本当にツアーに参加して大丈夫なのかな...?」と少し不安になったりした(たぶん、僕が英語苦手でそれほど喋れないからっていうのもあるとは思う)。それでも、やはりSPORTのライブはめちゃくちゃ良くて、ドイツまで来てよかったと思えた。同時に、これからツアーに参加して、たくさんこんなライブを観られるんだという期待が高まる。
 よく「SPORTってどのくらいヨーロッパで知名度あるの?」って聞かれることがある。この日の感じで言えば、他のバンドと比べてもSPORTは結構人集めていた方だと思う。やっぱりヨーロッパのアンダーグラウンドだと、それなりに知名度もあるのだろうか。

Sport Nak(SPORTのBa.&Vo.のNak)

 


ちなみに、この時僕が撮ったライブ映像がこれです↓

 


 SPORTが終わってからは、適当に見て回ったり、人と話したりして楽しく過ごしていました。個人的にSTATE CHAMPSを観れるのが楽しみだったんだけど、実際にライブで観ると思いの外チャラかった(勝手にナードっぽい感じと思ってた)のと、高校生の時からの持病である『女の子にキャーキャーされているバンドを直視出来ない病』のために、泣く泣く途中で抜けてThe Tidal Sleepを観に行くことに。それにしても、この時のTidal Sleep沖縄で観た時よりもさらに良かった...「お...、欧州激情...」って感じだった...。


余談と次回について
 あと面白かったのが、日本人っぽいカメラマンがいるな〜と思って声をかけたら、やっぱりそうで、NEW NOISEに日本から出演しに来た「COHOL」というブラックメタルのバンドのヨーロッパツアーにカメラマンとして参加している西槇太一さんだった。まさかカールスルーエで日本のバンドとカメラマンに出会えると思ってなかったので、ちょっと嬉しくて、ライブ映像の撮影手伝わさせて頂きました。そしたらCOHOLのヨーロッパツアーのオーガナイザーが、実は今年のThe Tidal Sleepのジャパンツアーも組んでいた、ボンバーさんだと分かり、数カ月前のThe Tidal Sleep沖縄公演の会場で会っていたはず(その時はお互い知らない)ということが判明して、世界意外と狭い案件が発生してさすがに笑った。

 そんな感じで、カールスルーエでのNEW NOISE FESTIVALは楽しく過ごすことが出来た。実は、その次の日からSPORTとフランクフルトで合流するまでの3日間は、宿も予定も決まっていなかったのだけれど、運良く去年ドイツツアーに参加した時に知り合ったフロリアンとフェスの会場で再会し、マンハイムにて泊めてもらうことになる。その後、SPORTとはフランクフルトで再度合流し、そこから本格的にツアー参加が始まる。



つづく
 

次回からいよいよツアースタート!ヨーロッパのライブ会場色々面白い問題と、ヴィーガンについても書けたらと思います。




筆者:こへぴっぴ
1992年、沖縄生まれ沖縄育ちの大学院生。フリーペーパー「ポルポコ」の編集長したり、ラジオ・トークライブやったりしてるけど、全然モテないしおかしい...。たぶん2013年あたりからバンドの映像を撮り始めて、今に至るよ。愛用しているカメラはSony α7S、...こういうの書いとくと楽器のエンドーズ契約みたいなの貰えたりしないかなっ!!?(しない)