ぴっぴ倶楽部

めんどくさがらずに書きます(めんどくさい)

Okinawa, 2017

 7月24日にSportというバンドがフランスから沖縄にやってきます。僕の大好きなバンドです。3年前に彼らのFluff Festでのライブ映像に初めて出会った瞬間から、“こういう音楽が聴きたかった感”は凄かったし、10代の頃に抱いていた「うわー!なんかバンドってめっちゃくちゃカッコ良いなー!!!」っていう気持ちを思い出させてくれたSport。キラキラしているのに、時にすごくロマンチック。そして感情をぶち抜いていくように歌う様子と、それに負けないくらいの熱量で応えるオーディエンス、そこにある全てが僕の憧れになりました。アルバムはこれでもかっていうくらい聴き込んで、運が良いことに、2015年にはSportのドイツツアーに参加して初めて彼らと会い、去年の夏にはSportと同じバンに乗ってヨーロッパツアーも廻る素敵な経験もさせてもらえた。

  Sportがもの凄く良いバンドっていうのももちろんあるけど、とにかくリスナーを増やしたらSportが沖縄に来ることに繋がるかもしれないと思って、ここ2年くらいは周りの人にSport薦めまくっていた。イベント行くたびにSportのTシャツ着て行って、SEBASTIAN Xのマネージャー(?)の方に声かけられたりもしたな(90's emo好きとのことだったので、もちろんSport薦めた)。あと、これはタイミング合わなくて実現しなかったけど、PENs+のりょう君とジャパンツアー組もうとしたことも実際あったりした。そのくらい思い入れの深いバンドを、フランスから沖縄に呼べるのって、本当に最高でしかないなとつくづく思う。「Sport沖縄に呼びたいなー」なんてよく言っていたけど、本当にその日がくるとは...!

 

今回のジャパンツアーの主催であるCut The Tensionの常川さんもブログで綴っていましたが、沖縄公演は本来予定には入っていないものでした。海外のインディーズバンドがジャパンツアーをするということ自体は珍しくないけど、渡航費・スケジュール・集客の問題や、シーンの状況がイマイチよくわからないといった様々な理由から、沖縄はジャパンツアーの候補地から外されてしまうことが多いです。ましてやSportのようなエモバンドとなると前例もほぼ無いはず。そんな状況下で、僕の熱意を受け止めてくれ、既に決まっていたスケジュールをどうにか調整してくれた常川さん本当にありがとうございます...!そしてSport沖縄公演開催のために協力してくれた周りの方々、僕が知らないところで動いてくれていた方、みなさんのお陰で7/24(月)のSportジャパンツアーインオキナワはソールドアウトのアナウンスを出すことが出来ました...!とは言っても、当日スペースさえあれば、当日券でもガンガンお客さん入れていきたいと思っているので、まだまだ引き続き呼びかけは頑張ろうと思います。ちなみに当日でもチケット代変わらず2,000円です。滅多にない機会だからってのもそうだけど、Sportは本当に多くの人に観てもらいたい、僕の中では一番のヒーローだし、こっちが骨折ってでも尽くす価値のあるバンドだと思っているので、少しでも興味持ってくれている人は今回の機会絶対に逃さないで欲しい。

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あとは、Sportをきっかけにしてこの手のジャンルのバンドに興味を持つ人が増えたり、「こへぴっぴみたいなテキトーな学生でも、海外バンド呼べるんだからイケるっしょ」みたいな感じで、学生とかがもっと積極的にバンドを沖縄に呼ぶようになったりしたら、さらに沖縄おもしろくなるな~と思います。だからこそ来てくれたお客さんには、本当に楽しんでもらえるよう会場選びから大分頭を悩ませたし、フロアライブでやるっていうのも、Sportのライブを最高に面白く観れるようにと思ってのセッティングです。あと、沖縄のHIPHOPシーンを支えるLOVEBALLでSportのライブをやるっていう垣根の無い感じも、凄く沖縄っぽくて良いなと個人的には思っています。

 

 

f:id:kohepi:20170626005332j:plain そういえば、Sportが沖縄に来るとなった時に、「めちゃめちゃ夢叶ってるね!」と何人かに言われたことがありました。あんまり自分では夢とか考えたことなかったんだけど、周りの人に言われて初めて「そうか... 俺、今めちゃめちゃ夢叶ってるんだな...!!!」って思えたし、自分がやっていることを実感出来た気がする。

 

冷静になって考えると、自分の好きなバンドが、リアルタイムでバリバリに活動してるのだけでもありがたいことなのに、一緒にツアー廻ったり、そのバンドを地元に呼んで、その上自分の好きな地元のバンドと対バンを組めたりするのって本当幸せなことだ。周りに「夢叶ってるね!」って言ってもらえても不思議ではない。きっと僕がこれから年を重ねて、20代の頃を思い出した時、今やっているようなことが青春の1つとして思い起こされるんだろうなーって考えると、かけがえのない時間の中にいることが分かる。


ちなみに今回対バンのoffseasonは、僕がジャンルとしてエモを意識するきっかけと、Sportを知るきっかけになった個人的に凄く重要なバンドだったりします。そんな沖縄のoffseasonとフランスのSportが、沖縄で対バンするのって超アツくないですか?めっちゃアツいですよね?たしかにめっちゃ夢ありますよね!!???(うるさい)

 

 正直なところ、今だって色々とやりたいこととか出来てなかったり、上手くいかないことばっかりで、人の成功を少し妬んだりとか、本当は何を望んでいるのかとか分からくなったりして、自分が嫌になったりすることもある。それでも、「Sport好きだなー!」っていう気持ちが間違いないものってのはわかる。将来とかお金とか人間関係とか面倒なことって本当に色々あるけど、そういう生活の中でも、これは好きだなって思える感覚は大切にしたいし、なんでもかんでも好き勝手に出来る環境じゃないからこそ、損得はとりあえず置いてでも「好き」とか「これやりたい」っていう気持ちを優先でして動ける瞬間って本当大事だなって思う。そういう、数は少なくとも間違いなく自分にとって大切なもののことはちゃんと分かっていたいし、ライブで揉みくちゃになりながらシンガロングしている、あの瞬間に言葉を越えた何かがあることを信じているし、歳を重ねれば嫌でも丸くなって、達観した気になったオッサンになるんだろうから、出来る限り若さは燃やしていきたい。音楽とかライブは腹の足しにはならない、人によっては無駄なものかもしれないけど、そういうものに時間とか気持ちとかを費やせるのって最高にバカバカしくて、本当に人間っぽくて素敵だなと思う。

 

 僕はイベンターではないので、今回の企画が初めての本格的なライブ企画になるんだけど、Sport沖縄公演の発表をして以来、ライブとかで会う色んな人達が、イベントのこと気にしてくれてたり、「行くよ!」って声かけてくれたりして、なんかこう自分がやっている活動がどういうもので、それにどれだけの人が関わってくれているのか肌で感じることが出来て凄く良いなって思った。誰かに気にしてもらえているってありがたいよね。僕の中で今回のイベントは、大学に入ってJACK THE NICHOLSON'Sが好きになって、ローカルイベントにひたすら足を運んだりとか、ヨナハアヤと「ポルポコ」作ったりとか、伸一と「我楽多放送」っていうラジオやったり、ローカルバンドの良さを伝えたいと思って始めた映像とか、僕が今までやってきたことの1つ1つを繋げた、ひとつの集大成的な意味合いも少しはあったりするから、本当に色んな人に遊びに来て欲しいなと思ってます。無理を言うなら僕と何かしらで関わったことのある人は全員来て欲しいし、今の僕が最高に好きで、ここまで行動を起こさせてくれるSportがどういうバンドなのか、「よくわからんけど、フランスからバンド来るみたいだし行ってみるか~」っていう面白半分でも軽いノリでもいいから遊びに来て欲しい。

 

自分にとっての好きが、誰かにとっての好きになっていくのってやっぱり良いな~って思う。7/24は本当みんなも楽しんでくれるといいな。どうやったって一番楽しむのは僕だと思うけどね。

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Poster Design : ヨナハアヤ